ワイヤーハーネス製作の最終工程は完成品検査です。当社で製作するワイヤーハーネスの導通検査は抜き取りではなく全数実施しています。
導通検査では、コネクタピンの差し間違いに加えて、コネクタや端子の異品・欠品を確実に検出するため、製品に嵌合する相手側のコネクタを嵌合させて導通検査機に接続します。
電線対電線のコネクタであれば相手側コネクタを購入すればよいのですが、スイッチ・ソレノイドバルブ・リレーに接続するコネクタやヒューズボックスなど、相手側コネクタが販売されていないものも多数存在します。
そのような場合でも、当社では1点1点端子を挿入せず、嵌合する相手側コネクタに相当する治具を自作して対応します。
導通検査は抜き取りではなく全数行うことから、検査治具の使用頻度も多いため、高耐久で作業性がよく、メンテナンス性も優れた治具が求められます。
また近年ではECUに接続する多極のコネクタが頻繁に使われるようになりましたが、これらは相手側が基板実装タイプのコネクタしかないものが多いため、当社の開発部門でプリント基板を使った専用アダプタを設計し、嵌合相手として使用しています。
このように、導通検査だけでも様々な工夫を行い品質の高いワイヤーハーネスをご提供しています。
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